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9月30日のお茶会 [みんなの広場]

9月30日(月)に去年の5月、茶道の手解きをしてくださったM先生が再びお茶会を開いてくださいました。前回の記憶が薄れていたためか、参列者は多少緊張気味でした。

「清風萬里の秋(セイフウバンリノアキ)」と書かれた季節の掛け軸(清々しい秋の気配の風があちらこちらで吹いていますの意味)。
白い色の萩の花と薄紫色の野紺菊(ノコンギク)、そして赤色の水引(ミズヒキ)の花が見事に生けられた花々を先生が用意してくださいました。

先生がお茶を立てる準備をしている間、私達はお懐紙(オカイシ)にのせられた仙太郎(センタロウ)の栗饅頭をいただきました。その栗饅頭をいただいた後で、M先生が立ててくださったお抹茶をいただきました。

私のところに出された抹茶の器には、「雲錦(ウンキン)」と言う桜の春ともみじの秋が描かれており、それは「中庸」を現す器で、この器を鑑賞しながらいただきました。「抹茶は、中国から薬が多く入ってきた時代と同じ時代に入ってきたせいか、お茶にもカテキンがたっぷり入っており、薬と同じように風邪予防の効用があります。」と興味深い話をM先生聞かせてせてもらいました。

chabana_edited-1.jpg  okashi.jpg

次は、自分でお茶を立てる自服(ジフク)に挑戦しました。
まず懐紙に置かれたお干菓子(オヒガシ…固くて乾いている甘いお菓子)を食べました。次に、「三島」と言う器をお借りして、茶杓(チャシャク)からお抹茶を入れてもらい、茶筅(チャセン)でお茶を立てました。お湯と混ぜるように軽く回すと「シャカシャカ」と小気味の良い音がしてうまく立てることができました。
自分で立てたお抹茶は、なかなか美味しかったです。(自画自賛!)

今回で2回目のお茶会を体験しました。作法の緩いお茶会ながら有意義な時間を過ごせました。

ochakai2.jpg ochakai1.jpg

後日、あるラジオ番組に、ほら貝を吹く山伏の話を聴きました。
その人の話では、「私達はほら貝を吹くとは言わず、ほら貝を立てると表現します。
この場合の(立てる)とは茶道の立てると同じように、山伏が山で厳しい修行をしながら、大地の上に自然の力をいただいて、自分の足でしっかりと立って、大地の力を吐き出すように吹くために、この(立つ)と言う漢字を使うのです。」と言う話をききました。
このラジオの話を聴いて、私はお茶会でのお茶を立てるとは、まず同席者と四季を共感すること、そしてその感情を茶会の参列者全員と共有することがなりよりも大切なことではないかと自分なりの解釈をしました。

もしそうならば、まだまだ至らぬ自分を感じました。
また、改めて茶道の奥深さに感じ入りました。今回もお世話になったM先生に感謝いたします。
ありがとうございました。
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